クリニックブログ
在宅診療って何をするの?(脳梗塞後遺症)
2012年3月23日 17:16
脳梗塞というよりは脳卒中の呼び名の方が一般的かもしれませんね。
脳梗塞とは簡単に言うと、脳の血管が詰まり脳へ酸素が運ばれない状態を言います。
この状態が続くと死を招き、日本人の死亡要因でも多くの割合を占めています。
しかし発見が早ければ助かることもまれではありませんが、後遺症として身体にマヒが残ることがあります。
これは脳に酸素が通っていない時間に脳の一部が機能を失ってしまうために起こります。
在宅診療では1人で通院することが難しい方、とありますが、
脳梗塞後遺症の方はほとんど皆さまが対象となります。
では在宅診療で何をするのかと言うと、
☆全身状態の維持☆
・・・私達にとっては普通の『風邪』でも動くことの難しい方にはとても大変なこと。
ですので定期的な往診で予防をします。
風邪をひいてしまっても、在宅診療のドクターが駆けつけます・・・
☆リハビリ☆
状態の維持もとても大事ですが、それ以上に少しでも動く範囲が広くなるように、
そして動かないと動けなくなっていってしまうので、少しでも動いて今以上に動けなくならないように
リハビリを行います。
実際に行うのは医師ではなく、整体の先生や理学療法の先生がたですが、
先生方やケアマネージャーさん、在宅医と連携をとりながらリハビリに取り組んでいきます。
元ジャイアンツの長島監督も病床に伏せてからは車椅子でしたが、今ではしっかりとご自身の足で
歩いてらっしゃいますよね。
笑顔のおうちクリニックの患者様でも、リハビリを頑張ってベッド上から歩く練習までできている方も見えます。